『Ａさん宅の電気使用量は平均的な家庭の２．４倍』

　川崎市宮前区のＡさんの進めている『太陽光ミニ発電所プロジェクト』
の事前調査として、Ａさん宅の現在の電気使用量を過去１年について調査
した結果、とんでもないことが判明しました。


�@「Ａさんの家族構成と電気機器」

　Ａさんの家族は、夫婦に子供二人の４人家族、それに猫が一匹います。
以前は、暖房・給湯に石油ボイラーを使用していたこともありますが、現
在は、電気とプロパンガスでの生活で、暖冷房はエアコンに頼ったものと
なっています。部分的には、電気ファンヒーター、電気カーペットも使用
していますが、なんといっても４台のエアコンがその中心です。
(そのうち１台はリビングの冷房能力4.0KW、暖房能力6.0KWの大容量機種)


�A驚くべき「Ａさん宅の年間消費電力量」

　一般に、家庭で消費する平均的電力量は、年間、4,482kWh※と言われ、
４ＫＷ程度のシステムを設置すれば、年間の売電量と買電量が等しくなり
４人家族の年間の電力消費量を太陽光発電によりほぼまかなうことができ
ると言われています。＜※'98年度、住環境計画研究所「家庭エネルギー
統計年報」（1996年度版）＞

　Ａさんは、東京電力の毎月の「電気ご使用のお知らせ」を過去１年間集
計してみて、驚くべき年間消費電力量の実態を知ることになりました。

�B「すべての電力消費を太陽光発電で賄うとすれば？」

　Ａさんは、比較的ローコストのエネルギー源の石油を使用していないと
いう事情があるにせよ、「すべての電力消費を太陽光発電で賄うとすれば
？」というとんでもないテーマとその後格闘することになりました。

　実は、給湯関係はこれまでは、プロパンガスに頼っていたのですが、オ
ール電化ということで、その分（年間１１８，５８０円）がさらに上乗せ
することになります。ソーラーシステムの年間発電目標量は、８０５２Ｋ
Ｗｈですので、そのままでは、足らないのは明らかです。

　それを断熱効果の高い省エネ住宅の実現、節電の徹底、深夜電力利用の
拡大などなどで、「すべての電力消費に相当する費用」を賄えないかとい
う、本当にとんでもないことに挑戦しようというのです。