『事前調査（太陽光発電システム）』

　川崎市宮前区のＡさんの進めている『太陽光ミニ発電所プロジェクト』
の事前調査として、太陽光発電システムを提供している代表的企業、シャ
ープ、京セラ、三洋電機から入手した情報を整理してみました。


�@「Ａさんの太陽光発電システムの設置条件」

　・設置場所：新築（２００３年１２月完成予定）の２階屋根
　　　　　　　　屋根面積約５０平方メートル
　　　　　　　　傾斜角３０度、方位角真南に対し４２度傾斜
、・発電出力：年間消費電力量を賄う出来るだけ多くの発電を希望


�A平均的な家庭の２．４倍の「Ａさん宅の年間消費電力量」

　一般に、家庭で消費する平均的電力量は、年間、4,482kWh※と言われ、
４ＫＷ程度のシステムを設置すれば、年間の売電量と買電量が等しくなり
４人家族の年間の電力消費量を太陽光発電によりほぼまかなうことができ
ると言われています。＜※'98年度、住環境計画研究所「家庭エネルギー
統計年報」（1996年度版）＞

　Ａさんは、東京電力の毎月の「電気ご使用のお知らせ」を過去１年間の
集計結果は、以下の通りです。

�@シャープ

　業界トップ企業のシャープへ、ホームページからカタログ請求したが、
すでにホームページで紹介されている程度の簡単なパンフレット。いささ
か、その対応のセンスを疑ったが、なんといってもトップ企業、ホームペ
ージからの情報で次のようなシステムが考えられた。

　　高効率な太陽光発電パネル(NT-167AK)　４０枚設置
　　　太陽電池容量：６．６８ＫＷ
　　　設置面積　　：約３９平方メートル
　　　希望小売価格：合計４７２万円（パネルのみ）

　このパネルは、シャープがモジュール変換効率世界一(17.4%)と自慢し
ているものであり年間６９２５ＫＷｈの発電電力量が予測されるという。

�A京セラ

　業界第二位に位置する京セラは、ホームページからのカタログ請求に、
総合カタログを送付してきた。

　京セラのホームページでは、「我が家の発電電力量」がシミュレーショ
ンできるなど、詳細な情報を提供している。京セラの製品では、特に、太
陽電池屋根材「エコノルーフ」が、屋根のデザインがスッキリすることが
期待される点に興味を持ち、早速、営業に来てもらった。

　ただ、残念ながら、最も興味を持った「エコノルーフ」は、工事性の問
題で製造中止のこと、設置システム例として次の提案があった。

　　太陽光発電パネル(R167-02)　４０枚設置
　　　太陽電池容量：６．６８ＫＷ
　　　設置面積　　：約５４平方メートル
　　　希望小売価格：合計４０６万円（パネルのみ）

　このパネルで、年間６２３８ＫＷｈの発電電力量が予測されるという。

�B三洋電機

　次につけているのが三洋電機である。三洋電機については、東海道新幹
線の岐阜羽島駅近くの三洋の工場に「ＳＯＬＡＲＡＲＫ」という巨大な全
面太陽電池で覆われたシンボルがあるのを車窓からよく眺めていた。

　ホームページからのカタログ請求に対して、「設置者が語る直撃インタ
ビュー」などの関連資料を含めて送付してきた。

　三洋電機についても、早速、営業に来てもらって説明をお願いした。三
洋からの提案は次の内容である。

　　太陽光発電パネル(HIP-190B1-1)　４０枚設置
　　　太陽電池容量：７．６ＫＷ
　　　設置面積　　：約４７平方メートル
　　　希望小売価格：合計５０８万円（パネルのみ）

　このパネルで、年間８４６８ＫＷｈの発電電力量が予測されるという。
また、最近発売された２００Ｗモジュールを使用すると、同じ４０枚で、
太陽電池容量が８．０ＫＷとなり、年間８９１３ＫＷｈの発電電力量とな
る。三洋電機は、狭い設置面積で高出力の発電をアピールしている。
　　　　　　　　（年間発電電力量は真南に向いた屋根の場合）

太陽光発電システムの補助制度


　いずれにしても、周辺機器が工事費用を含めると５００〜６００万円と
なり、実際の見積もりは、値引きもあるようですが、結構な投資になりま
す。敢えて、投資と言ったのは、後は、太陽の無限のエネルギーの恩恵を
受けることで設備の償却が可能ということになるからです。

　そうは言っても、大変な金額ですので普及促進のために、新エネルギー
財団の１ＫＷ当たり９万円の補助制度が設けられています。


さて、その費用計算のシミュレーションは？